月が照らす魂の道 -高次のシャーマンという新しい役割

投稿日: 2025.09.01
スピリチュアルアルケミスト 小西未珈

行き場を失った魂たち

人は死ぬとどうなると思いますか?

多くの人は「魂が天に昇っていく」とイメージするかもしれません。けれど、その過程はとても繊細で、実は誰もが同じように自然に光の世界へ還るわけではないのです。
実際には、人が亡くなると数日をかけて、その人のすべての情報(肉体の情報・記憶や経験、感情などが含まれている)メンタル体・アストラル体などがコーザル体と呼ばれる領域に統合され、魂と一緒に光の世界へ抜け出ていきます。

そこには「還るための仕組み」があります。しかし、突然の事故や急な別れのように、心の準備が整わない死を迎えると、感情や意識の一部がコーザル体に統合されず、残ってしまうことがあります。この残された意識体こそが、いわゆる「霊」と呼ばれる存在なのです。

本来であれば、魂とその意識体は一緒に光へと還るはずなのに、分離してしまうことで魂自身も元の場所へ戻れなくなるのです。霊と魂が分離したままでは、魂そのものも本来の場所に戻れず、留まり続けてしまいます。

こうしたとき、必要となるのが“シャーマン”の働きです。シャーマンは魂を呼び、霊とひとつに統合し、光の領域へと導くことができます。

しかし、近年は以前よりも霊が増えていると感じる方も多いのではないでしょうか。その背景には、地球の波動が大きく変化し、今までの輪廻転生の仕組みが機能しなくなってきているからです。そのため、魂と霊が1つとなり本来の場所へと戻ることが困難となっています。

だからこそ今、魂を転生できる領域へと導く存在が必要とされている現状なのです。

魂を導く存在の必要性

霊と魂が分かれたままでは、魂は光の世界へと進むことができません。
つまり、「死=安らぎ」ではなく、行き場を失い迷い続ける状態となってしまうのです。

霊たちは、魂とひとつになれないまま自分の居場所を探し、人や土地のエネルギーに影響を与えることがあります。ときに人は無意識のうちに「何かに憑かれているように感じる」「空気が重く感じる」と体験しますが、それはこうした霊の存在による影響である場合も少なくありません。

では、この現象を解消し、魂を本来の場所へ導くにはどうしたらよいのでしょうか。

大切なのは、まず「霊は単なる怖い存在ではない」と理解することです。霊とは本来、還るべき場所を見失った、いわば未完成の状態にある存在です。そこに光をあて、魂と再び結び合わせることで、初めて安心して還ることができます。

その役割を担うのが シャーマン です。
シャーマンは、霊と魂の両方を理解し、祈りや儀式を通してひとつに戻し、本来の還るべき場所へと導くことができます。また、彼らはしばしば高次の存在や自然の精霊とつながり、そのサポートを受けながら働きます。そうした高次的な支えによって、迷える魂を安心して導くことができるのです。

かつては地球の循環そのものが魂を自然に還す力を持っていました。しかし現代は、地球のエネルギーや次元の構造が変化し、その循環が困難になっています。そのため、光の導き手の必要性はかつてないほど高まっているのです。

シャーマンは特別な「霊能者」というより、魂の案内人であり癒し手です。もし誰もがこの視点を持ち、少しずつでも「導く」という意識を実践できたなら、より多くの魂や人が救われ、世界全体のエネルギーも軽やかになるでしょう。

シャーマンの進化と“月の導き手”という役割

シャーマンは古来より、人と霊的世界をつなぐ役割を担ってきました。
彼らは、迷える霊を導いたり、自然界や精霊の声を人々に伝えたりしながら、コミュニティ全体の調和を守る存在でした。世界各地の文化において「シャーマン」と呼ばれる人がいたことは、人類にとってどれほど必要な役割であったかを物語っています。

しかし現代は、かつての時代とは大きく異なっています。地球の波動や次元構造の変化により、従来の自然な循環だけでは、多くの魂を光へ還すことが難しくなってきました。そのため、シャーマンという存在もまた、時代に合わせて進化する必要があるのです。

現代のシャーマンは、魂の深層を理解し、より高次の領域から光の世界へとつなぎ直す力を求められています。こうして誕生したのが、新しい高次のシャーマンです。彼らは神から新しい叡智を授かり、錬金術などの技法を取り入れながら、従来の「浄霊」という枠を超えて、魂を新しい次元へと送り届ける役割を担うようになりました。

その姿を最も象徴しているのが“月”です。
月は古代から人の感情や潜在意識を映す存在であり、夜の闇を照らす導きの光でした。迷える魂にとって、月の光は安らぎと帰るべき道を示す象徴です。高次のシャーマンは、この月のリズムと共鳴しながら、霊と魂を統合し、安心して光の世界へと還れるように導いていきます。

つまり“月の導き手”としてのシャーマンは、古代の叡智を受け継ぎつつ、新しい時代にふさわしい形へと進化した存在なのです。
月の静かな光のように、彼らは目に見えない扉を照らし出し、魂が再生へと進む道を守護していくのです。

高次のシャーマンの使命と“月の光”の役割

シャーマンの使命は、古代から「人と見えない世界をつなぎ、調和を取り戻すこと」でした。
けれど現代における高次のシャーマンには、さらに大きな役割が課されています。

それは、地球や人類の意識が大きく変化し、従来の霊的な循環だけでは救えなくなった“魂の滞り”を解き放ち、新しい次元へと送り届けることです。
迷える霊は、恐れや未練、孤独といった重いエネルギーを抱えています。高次のシャーマンは、それらをただ祓うのではなく、魂そのものを癒し、霊と統合させてから本来の光の領域へ導きます。

ここで重要なのは、シャーマンが「魂を扱う権限」を持つ存在であるという点です。
誰もが自由に魂を呼べるわけではなく、権限のない者が呼び出すと、別の存在が来てしまうことも少なくありません。だからこそ、神聖な叡智を受け継いだ正統なシャーマンが、この役割を担う必要があるのです。

こうした働きは、単に一人の魂を救うことにとどまりません。
その解放は家族や土地のエネルギーをも軽くし、やがて社会全体へと波及します。小さなひとつの魂の解放が、世界全体の再生へとつながっていくのです。

ここで鍵を握るのが“月”の象徴する力です。
月は夜の闇をやわらかく照らし、人の潜在意識や感情に寄り添う存在。
高次のシャーマンはこの月のリズムと共鳴し、祈りと光を携えて魂の道を照らし出し、新しい再生へと導きます。

現代の混乱の中で魂と意識の次元が複雑に変化している今だからこそ、月の光のように静かでやさしい導きが求められているのです。

そして、その月の光を感じ取る力は、実はあなたの中にも、すでに芽生えているのかもしれません。

あなたの中の呼びかけ-魂の使命

シャーマンという存在は、決して特別な人だけのものではありません。
人は誰しも本来「見えない世界を感じ取る力」を持っており、その感性が磨かれたとき、シャーマンとしての道が開かれていきます。実際には「霊を感じるけれど、何もできない」「視えるけれど、関わるのが怖い」と思う人の方が多いでしょう。

シャーマンとして活動する人の中には、幼い頃から感受性が強く、自然と覚醒していった人もいます。自然の声や霊の存在を敏感に感じ取り、時には戸惑いながらも「これが自分の役割なのだ」と受け止めていった人たちです。
一方で、生まれつきその感覚が強くなくても、“シャーマンとしての覚醒”を経ることで導き手の力に目覚め、魂を導くことができるようになる人もいます。つまり、シャーマンの道は「特別な人だけ」ではなく、正しい順序を踏めば誰にでも開かれているのです。

では、あなたの中にどんなサインがあるでしょうか。

  • ネガティブな場所に行くと、何か違和感を覚えるが、どうしていいか分からない
  • 霊を感じるけれど、何もできない
  • 霊が視えるけれど、何もできない
  • 霊と会話できても、その先に進めない
    それでも「誰かを助けたい」「魂を救いたい」という思いが強い――。

これらの想いはすべて、あなたの中の“シャーマン的感性”が目を覚ましつつあるサインと言えるのではないでしょうか。

特に高次のシャーマンは、従来のように肉体を使った浄霊を行う必要はありません。肉体に過度な負担をかけることなく、高次の領域を通じてワークを行うため、霊に恐怖を感じる人や不安を抱く人にとっても、安心して取り組むことができます。

高次のシャーマンは、月の光と共鳴しながら、魂が還るべき道を静かに照らし出します。もしあなたが月を見て心が揺さぶられるなら、それは“高次のシャーマンとしての種”がすでにあなたの内側で芽生えている証なのかもしれません。

あなたの中に眠るその力を呼び覚まし、月の導き手としての第一歩を踏み出す時が、今まさに訪れているのです。

シャーマンの使命に目覚めたい方は・・・

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