チャネリングを学ぶ際に感じる難しさを乗り越える方法

投稿日: 2025.04.26
スピリチュアルアルケミスト 小西未珈

チャネリングの資格って何?:“できる”と“使える”の違い

「チャネリングに資格ってあるんですか?」 そう聞かれることがありますが、正直なところ、「そもそもチャネリングの資格って何だろう?」と思う方も多いのではないでしょうか。

実際のところ、国家資格や公的な認定制度のようなものは存在しません。 それでも“資格”という言葉の背景には、
「どれくらい深く学んだのか?」
「本当に使えるレベルに到達しているのか?」
といった、本質的な問いが込められているのだと思います。

だからこそ本当に大切なのは、
「どこで、何を、どのように学んできたのか」
「どれだけ自分自身の意識と向き合ってきたのか」
という、学びの質と姿勢なのだと感じています。

このブログでは、資格の有無にとらわれるのではなく、チャネリングを“本物の力”へと深めていくために必要な視点について、実際の学びの中で出てくる「難しさ」や「乗り越え方」とともにご紹介していきます。

本気で学ぶほど、難しくなる:講座で学ぶということ

チャネリングを学び始めたとき、「できるかもしれない」とか、「何か受け取れた気がする」という、期待と喜びが入り混じった感覚を感じる人は多いでしょう。

たとえば、ハイヤーセルフとつながったり、何かしらのメッセージや言葉がふと心に浮かんできたり。そうした体験は、「高次の情報に触れられたのかもしれない」と思わせてくれる貴重な瞬間です。

けれど一方で、「ちゃんと出来ているか心配」とか「思ったより難しい」という戸惑いを抱える方もいます。「チャネリングって、こういうものなの?」「自分には向いていないのかも…」と感じることもあるでしょう。

どちらの感覚も、決して間違いではありません。それぞれの人のペースで、意識の感度や感覚の開き方が違うからです。

私の経験から・・・

私自身は、子どもの頃から守護霊などと自然に会話をしていた経験があり、繋がった瞬間、情報やメッセージが頭上の少し上に感じる意識の外側から、自然と流れ込んでくるような感覚のように感じていました。

それは、音として聞こえるわけではなく、けれど“聞こえた”ように感じ、言葉ではないけれど、意味がそのまま心に流れ込んでくる。考えたわけでも、想像したわけでもない。明確にわたしの考えではない何かメッセージが「降りてきた」と分かる、はっきりとした感覚なのです。

特別な状態に入る必要もなく、集中すれば自然に訪れるもの。だからこそ、チャネリングは“何か受け取ろうと無理するもの”ではなく、“ただ受け取る”ものなのだと私は実感しています。

けれど、この感覚をはじめからスムーズに得られる人は、実際にはそれほど多くありません。実際には、学びの途中で立ち止まり、戸惑い、そして壁のようなものにぶつかることも多くあるのです。

このような悩みになることが多いです。

「うまく受け取れない」
「本当に繋がっているのか分からない」
「これは本物の情報なのだろうか?」
「今受け取ったのは、自分の思考だったのでは……?」

これは、学ぶ前や学ぶ途中で出て来る問いですが、思考かそうでないかを実際に検証してみると違いが分かります。わたしも小学生の頃にこの聞こえる言葉みたいなのが、自分の思考なのか何か別の存在の声なのかを色々と検証した頃がありました。結局、それがチャネリングだと知ったのは、スピリチュアルを学び始めた時でしたが・・・。

初心者の方は、わたしの経験からもこのような疑いや迷いが生まれるのは、実はごく自然なプロセスだと思います。むしろ、それは本物の感覚を見極めようとしている証拠。迷いながらも自分を観察し、これは思考なのかどうかという問いを持ち続けることで、ちゃんと出来ている確信を増やしていくことが大切なのです。それこそが、チャネリングしていると分かっていく一歩なのです。

チャネリングは難しい?学びの途中に出る問い

私は、誰もがハイヤーセルフからのメッセージを受け取ることができると思っています。また、守護霊やガイドといった身近な存在からの情報も、自然と受け取れる人もいます。

けれど現実には、「自然と受け取れるようになる人」と「なかなか感覚が開かない人」がいるのも事実です。

では、その違いは一体どこにあるのでしょうか?

その壁のひとつは、「受け取っているはずの情報を、信じられない」こと。
そしてもうひとつは、「受け取ったものを、正しく扱えない」こと。

情報は誰の元にも降りてきます。しかし、それを「思考」と疑ってスルーしてしまったり、 または、自分の願望や感情が強く混ざってしまっていたりすることで、 “できていないように感じる”状態が生まれてしまうのです。

そのため、受け取った情報をどう扱うか、どう解釈すればいいかを知らないことで、 せっかく届いているメッセージをスルーしてしまう人も少なくありません。「なんとなく浮かんだ言葉」「よく分からない映像」など、感覚的にやってきたものを、“気のせい”や“想像”だと判断してしまうのです。

もうひとつ見落とされがちな要素が、内面への意識の向け方です。

常に外の出来事や他人の意見ばかりに意識が向いていると、 内側で起こっている小さな変化や、静かに届けられているメッセージに気づくのは難しくなります。

つまり、チャネリングを受け取ることそのものは誰にでも可能でも、 “それに気づける状態”になっているかどうか、 “それを信頼して扱える土台”があるかどうかが、結果に大きな違いを生んでいるのです。

受け取れる情報のパターン

チャネリングによって受け取る情報には、大きく分けて2つのパターンがあります。

① 高次の存在や意識領域からの情報

これは、自分の知識や記憶にはまったく存在していない情報が、意識の上部(高次の意識の領域)から、スッと自分の中に流れ込んでくるような感覚で届きます。

自分では到底思いつかないような視点や言葉、ときには専門的すぎて理解に時間がかかるような内容が含まれていることもあります。ただし、ここで重要なのは、どれほど高次の情報であっても、それを受け取る側の“知識や意識のレベル”に応じて翻訳・解釈されるという点です。

つまり、メッセージそのものは純粋でも、それをどのように受け取るか、どこまで理解できるかは、受け取った人の意識状態・理解力・知識によって変わってくるのです。そうでなければ、言葉にはならないからです。

そのため、「受け取った」と感じた情報が、どこまで本来の意図に近づいているかを見極めるためにも、継続的な学びや自己の成長が不可欠となります。それはまさに、チャネリングが“情報を得る技術”であると同時に、“自己を整え深めていく道”でもあることを示しています。

たとえば、人間関係が上手くいっていないクライアントに対して、同じ高次の存在や高次の意識からの情報を伝えたとしても、受け取り手によって解釈や表現はまったく異なるものになることがあります。

ある人は「アセンデットマスターのキリストからのメッセージでは、愛を持って進んでいくと問題の解決策が見えて来るでしょう。」とシンプルに受け取るかもしれません。
別の人は「前世の影響があるようです。中世のフランスでの記憶が影響しています。」と伝えるかもしれません。
さらに別の人は、「子供時代のインナーチャイルドが影響しているようです。子供時代のご両親の関係はどうだったのでしょうか・・」と、受け取っていく情報は受け取り手によって異なるのです。

どの表現も必ずしも間違っているわけではありません。

けれど大切なのは、クライアントが本当に必要としている“答え”にたどり着けるようなサポートができるかどうかです。そのためには、ただ情報を受け取るだけでなく、その情報を的確に読み解き、現実に落とし込む力が欠かせません。

つまり、だからこそ、どれだけ高い領域からの情報であっても、受け取る側の意識のクリアさや、クライアントへの真摯な姿勢が問われてくるのです。

② 意識の深層にある情報にアクセスするケース

もうひとつのタイプは、自分の魂の記憶や過去生、集合意識に存在する情報など、自分の中に“潜在的に”蓄積されていた情報にアクセスするケースです。ただし、これらは単なる直感やひらめきのように、ふと自然に浮かんでくるものではありません。

高次の意識が開かれている状態に入ることで、初めてそれらの情報が“深い気づき”のかたちで、言葉や感覚として浮かび上がってくるのです。

そしてここで大切なのは、本来の潜在意識とは、顕在意識のすぐ下にある無意識的な反応ではなく、むしろ高次の意識領域に近い、深く精妙な領域であるということです。

ただ静かに集中していればアクセスできるものではなく、意識の波動が整い、ある一定の高次領域にチューニングされたときに初めて届く情報なのです。

また、ここでも情報の“解釈”は、受け取る人によって異なります。潜在意識に届いた情報をどこまで深く理解できるかは、その人の内省力や、どれだけ自分と真剣に向き合ってきたかによって変わってきます。

日々の気づきを丁寧に積み重ね、感情・思考・行動を俯瞰して見られる人ほど、
深層意識にあるメッセージの真意を、より正確に受け取り・言語化することができるのです。

このように、チャネリングによって受け取れる情報には、
高次の存在から今この瞬間に降ろされるものと、
潜在意識の深層に眠る情報へアクセスするものの2つのパターンがあります。

どちらもとても精妙で繊細な領域であり、感覚を研ぎ澄ませることで、私たちはこうした“目に見えない叡智”を受け取ることが可能になります。

けれど実際には、「繋がっている感覚はあっても、自信が持てない」
「受け取っているのに、正しく表現できない」といった声が後を絶ちません。多くの人が、ある段階で「これは難しい」と感じるようになるのは、まさにこの“見えない世界”と“自分自身の解釈”の境界線に立たされた瞬間だからです。

ここからは、その「難しさ」の正体と、それをどう乗り越えていくのかについてお話ししていきます。

なぜ「難しい」と感じるのか?:その理由と乗り越え方

学びを進めていくと、多くの人がある“壁”にぶつかります。
特に、初期の感覚的な楽しさから一歩進んで、より本質的なチャネリングへ踏み込んだとき、その壁は避けられないプロセスとして現れてきます。

たとえば、講座やセッションの中で:

  • 受け取った内容に講師からの修正が入ったとき
  • 自分の願望や思い込みが混ざっていたと気づいたとき
  • 受け取ったものを言葉にできず、「うまく伝えられない」と感じたとき

多くの人が「やっぱり向いていないのかもしれない」と落ち込んでしまいます。でも、それは“できていない”というサインではなく、“本質と向き合い始めた”というサインなのです。

ただ感覚を広げるだけの作業ではありません。

むしろそこから先は、受け取った感覚をどう理解し、どう翻訳し、どう相手に届けるかという“意識の訓練”であり、内なる変容のプロセスになります。

そして何より大切なのは、自分自身の“思い込み”や“期待”をどれだけ手放せるかという姿勢です。どれほど高次からの情報を受け取ったとしても、そこに自分の願望や先入観が強く投影されてしまえば、本来のメッセージは歪んでしまいます。

大切なのは、どれだけ純粋に情報を受け取り、それを歪めずに解釈できるか。
そして、そのためには、自分の内面を見つめ、自分のフィルターを知ることが必要不可欠なのです。

感覚的には受け取れている。けれど、それを信じきれない、言葉にできない、伝える勇気が持てない・・・そうした繊細な迷いのひとつひとつを乗り越えていくことこそが、実践に活かせるチャネリング力を育てるために不可欠なプロセスなのです。

学んでいる時は、こうした揺れや壁にぶつかった時期こそ大切に扱いながら、感覚を育てる段階と、伝える力を磨く段階の両方を丁寧に積み重ねていくのです。

それは、情報を受け取るだけで終わらない、「本物のチャネリング」へと育っていくための、本当のスタート地点でもあるのです。

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